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2025.05.28

2025かごしま文学交流会

2025年5月24日土曜日。
前夜から降り続く豪快な雨がぱたりとやんだ午後3時、「2025かごしま文学交流会」はスタートしました。
悪天候のなか、65名のみなさまにお越しいただき、演者、スタッフまで入れると総勢70名が天文館図書館4階交流スペースに大集合!となりました。

2025かごしま文学交流会

🔸かごしまの二大文学賞の歴史とこれから
🔸ゲスト&作品紹介
🔸2024年度九州芸術祭文学賞佳作受賞者豊島浩一氏のおはなし
🔸質問&交流タイム

終始和やかな雰囲気で、時間が進むのがとても早く感じられました。

訪れる10年に備えて

ゲストの豊島浩一氏は九州芸術祭文学賞鹿児島地区代表の常連ですが、実は14年も前から毎年応募されていて、今のように受賞できるようになるまでに他の文学賞も含めたくさんの落選を経験されているそうです。

どんな偉人でもピークの実働期間はだいたい10年。
数年後に訪れるかもしれないその10年に備えて
日々を小説のために生きる!

励みになるお話です!!

「書く」ということ

今回の受賞作「ヒアカムズザザン」は
全編日記形式の思い切った構成ですが、
その誕生秘話はとても興味深いものでした。

🖌️小説の都合で生き物を殺すな(保坂和志氏)
🖌️本当のことを書け(町田康氏)
🖌️人に読んでもらい指摘されたら納得いかなくても修正せよ(村上春樹氏)

などなど、
著名な作家の言葉をとりあげながら
豊島氏の経験からなる解釈で「書く」ということについて、わかりやすくお話しいただきました。

質問&交流タイムで
盛り上がりはピークに♪

☆AIについてどう考えるか?
☆人に読んでもらう時は誰に、何人くらいに読んでもらうか?
☆「ヒアカムズザザン」という印象的なタイトルはどうやってつけたのか、他にも候補はあったのか?
☆本当のことを文学にする上で、何を意識しているか?

会場からも次々に
活発な意見が飛び交いました。

2025年度の文学賞シーズンに向けて

最後に九州芸術祭文学賞鹿児島地区審査員の立石富生先生、出水沢藍子先生より、本イベントの感想とこれから始まる2025年度の文学賞シーズンに向けての激励のことばをいただき、「2025かごしま文学交流会」は幕を下ろしました。

2025かごしま文学交流会を終えて

鹿児島BOOK CLUBが主催する初めての大がかりなイベントでしたが、大変有意義なものになりました。

事前取材にまで応じていただき貴重な時間を割いてゲストを引き受けてくださった豊島浩一氏、共同主催のアートってだれのもの実行委員会様、縁の下で協力に支えてくれた恩師や家族をはじめ、このイベントに関わってくださったすべてのみなさまに心より感謝申し上げます。

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